2020年03月07日
お雛様にシュート!

こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
せっちゃん家の日常の風景と言うことで、今回はひな祭りに合わせて行ったレクレーションの様子を紹介します。ひな祭りを迎えるころになるとデイでは、工作で簡単なひな人形を作るとかが多いですかね。でも、せっちゃん家では、またまたアクティビティ系のレクレーションを行いました。
男雛と女雛(お内裏様とお雛様と言うのは正確には間違いとか)と三人官女、五人囃子の絵が貼られた段ボール。よく見ると男雛と女雛と三人官女のところにはバスケットのゴールがついています。そう。このゴールめがけてカラーボールを放ってもらうことで上肢の運動不足解消に努めようというアクティビティです。
三人官女のバスケットは低い位置ですが、男雛と女雛のバスケットはちょっと高い位置ですので腕をより高く振り上げなくてはなりません。なかなかバスケットにボールを入れるのは難しいと思いましたが、どうしてどうして、利用者の皆さん、結構上手に入れていました。中には、男雛と女雛のバスケットに入ったボールが続いて三人官女のバスケットにも入るスーパーショットを決める人も。お雛様にボールをぶつけるのは申し訳なかったですが、なかなか楽しめました。
せっちゃん家。2月の利用者1人減のあと、利用者が2人増えました。何とか大きな谷を作らずに来ています。利用者が増えるとレクレーションの小道具作りにも気合が入ります。
2020年02月16日
別れの節分

こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
なかなかブログ更新ができませんでした。でも、今年はせっちゃん家の日常をもっとブログで紹介しようと思っていましたので、遅ればせながら節分の日あたりのレクレーションの様子などを紹介しながら、つれづれなるままに記したいと思います。
お年寄りに季節を感じてもらうのは大切なことです。だからそうした節目に季節感を出したレクレーションを取り入れているデイは多いですね。せっちゃん家では、節分の日前後に写真のようなボール投げのレクレーションを行いました。段ボールで口を大きく開けた赤鬼の顔を作り、その口にめがけて、「鬼は外」の気分でカラーボールを投げ入れてもらいます。うまく口の中に入らないこともありますが、結構皆さん、夢中になってボールを放って楽しんでくれました。これなら、来年もこの赤鬼は活躍しそうです。
ところで、話は全く違いますが、デイサービスの平均利用期間はどのくらいか知っていますでしょうか?答えは4年だそうです。こんな話を急にするのは、実は、赤鬼の顔のレクレーションを楽しんでくれていた利用者の一人が、直後にグループホームに転出するということがあったからです。前々から、その方向で話は進んでいたので心の準備はしていましたが、いざそうなってしまうと、わずか半年の利用で終わる人とはとても思っていなかったので、ショックでした。
「日曜日なんか、『今日はせっちゃん家に行かないの?』と聞いてくるんですよ」と家族は言い、本人からもウチに来るのを楽しみにしているのがこちらに伝わってくる人でした。陽気でムードメーカーで…。でも、家族には介護の負担が日々大きくなってきていたのでしょうか、施設系への入所とかを考えるようになり、最終的にグループホームへと言うことになったようです。
そうした事情を本人は理解していませんでした。ですから最後の利用日になった日には「さよなら」も言えませんでした。デイを利用できなくなる理由は様々です。こちらとしては平均4年を少しでも長くできるように日々接していくしかないのですが、そうした思いが一番通じてくれていると思えた利用者さんだっただけに返す返すも残念でした。
2020年01月07日
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
せっちゃん家の年末年始は大変でした。土日休業のせっちゃん家の場合、所謂9連休になるところでしたが、それでは利用者、とりわけ入浴介助に重きを置いて利用されている方々には申し訳ないので、利用者、その家族に説明して31日と明けて3日に保険外になりますが入浴だけの利用日を設けることにしました。それだけならたいしたことはなかったのですが、そこに大変な依頼が舞い込んできたためです。
「年末年始に家族で旅行に出かけるので30日、31日、2日、3日の4日間、いつものように昼だけでいいですから親の面倒を見てもらえないでしょうか」。親御さんとはもちろん、せっちゃん家の利用者です。日頃利用していただいてる利用者家族からの頼みです。無下にもできません。聞けば、ショートステイも取れなかったご様子。「しょうがない。ここは人助け。一肌脱ぐか」ということで、依頼を引き受けたことから、年末年始、年が改まった実感を感じることもなく過ごしていました。
そんなわけでいつになく、慌ただしい年明けとなったわけですが、新年のスタートです。2020年の干支は「庚子(かのえね)」。「庚」は、「成長が終わり枯れていくタイミング」を、「子」は「種の中で芽が出始めようとしている時期」を意味しており、今年は、「一つの時代が終わり、新たな時代が始まる年になる」とか。
「せっちゃん家も、創業2年目で新たなステップに踏み出せますように」。
5回目の年男となる年の始まりにあたり、入浴介助をしながら私はかく思うのでありました。


2019年12月31日
令和元年も暮れていきます
こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
なかなか時間がなくブログも更新できませんでしたが、今日で令和元年も最後です。大晦日、創業一周年も過ぎて今年も暮れていきます。今年を振り返って思うことに、「出会いの場としてのデイサービス」があります。利用者が増えてきて、利用者同士がせっちゃん家を舞台に出会う。そして仲良しになって、帰りの車に同乗し、別れる時に「またねー」なんて手を振っている、そんな微笑ましい場面にも遭遇しました。
でも、一番の出会い、否、正確には「再会」ですが、とても忘れられないことがありました。それは、二人の男の利用者さんの間で起きました。先に一人の男性がせっちゃん家に通っていました。そして、もう一人がその後通うことになりました。そして、二人の利用が重なったある日のことでした。普通なら、初めて会う者同士、儀礼的な挨拶を交わすところです。が、この二人の場合は違いました。後から利用することになった男性が、先に利用していた男性を見るなり言ったんです。「あれ、〇〇さんじゃないですか!やだよ、こんなところで会うなんて」。
そう、二人は知り合いだったんです。以前にも少し触れましたが、後から利用者になった男性は元床屋さんです。聞けば、先に利用者だった男性は、若い時から必ず月一回、欠かさずその床屋さんに通ってきてくれたお客さんだったんです。長い間のお得意さんとの再会です。床屋さんを廃業した関係で、もう二人は会うことはなかったんですが、せっちゃん家が縁で二人は再会を果たしました。もう交わることなどないと思っていた二人の人生の軌跡が今一度重なったんです。こんなことなんてありますか?ビックリでした。
これを契機に、利用者との出会い、利用者同士の出会いに思いを抱くようになりました。晩年を迎えた利用者と私たち、そして利用者同士が幸せに思えるような出会いを重ねていきたい。そんな場を提供していきたい。そうすれば、せっちゃん家は、創業理念の一つ、「朗朗介護」をいつまでも実践できるはずです。一年の終わりにそんなことを思いました。
なかなか時間がなくブログも更新できませんでしたが、今日で令和元年も最後です。大晦日、創業一周年も過ぎて今年も暮れていきます。今年を振り返って思うことに、「出会いの場としてのデイサービス」があります。利用者が増えてきて、利用者同士がせっちゃん家を舞台に出会う。そして仲良しになって、帰りの車に同乗し、別れる時に「またねー」なんて手を振っている、そんな微笑ましい場面にも遭遇しました。
でも、一番の出会い、否、正確には「再会」ですが、とても忘れられないことがありました。それは、二人の男の利用者さんの間で起きました。先に一人の男性がせっちゃん家に通っていました。そして、もう一人がその後通うことになりました。そして、二人の利用が重なったある日のことでした。普通なら、初めて会う者同士、儀礼的な挨拶を交わすところです。が、この二人の場合は違いました。後から利用することになった男性が、先に利用していた男性を見るなり言ったんです。「あれ、〇〇さんじゃないですか!やだよ、こんなところで会うなんて」。
そう、二人は知り合いだったんです。以前にも少し触れましたが、後から利用者になった男性は元床屋さんです。聞けば、先に利用者だった男性は、若い時から必ず月一回、欠かさずその床屋さんに通ってきてくれたお客さんだったんです。長い間のお得意さんとの再会です。床屋さんを廃業した関係で、もう二人は会うことはなかったんですが、せっちゃん家が縁で二人は再会を果たしました。もう交わることなどないと思っていた二人の人生の軌跡が今一度重なったんです。こんなことなんてありますか?ビックリでした。
これを契機に、利用者との出会い、利用者同士の出会いに思いを抱くようになりました。晩年を迎えた利用者と私たち、そして利用者同士が幸せに思えるような出会いを重ねていきたい。そんな場を提供していきたい。そうすれば、せっちゃん家は、創業理念の一つ、「朗朗介護」をいつまでも実践できるはずです。一年の終わりにそんなことを思いました。
2019年10月12日
おかげさまで1周年!
こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
おかげさまで、せっちゃん家も開業から1年が過ぎました。経営的にはまだまだ心もとない状況を脱しきれていませんが、利用者やその家族からの感謝や励ましの言葉を糧に毎日頑張っています。
期せずして、今月初めに市役所介護保険課スタッフや利用者家族を迎えての「運営推進会議」を開いたのですが、そのための資料つくりの中で、稼働率の変遷などをつぶさに知ることになりました。はっきり言ってまだまだ低いです。でも右肩上がりの軌跡を描いています(ま、そうじゃなければとっくに廃業ですが)。土曜日を営業しなくなったせいか、月・水・金の利用が多く、逆に火・木が少ない傾向が見られますが、実際、多いときは利用者が6人の日も出てくるようになり、けっこう賑やかです。今月からお泊りの方も出てきました。

利用者が増えていくことは喜ばしいことですが、運営推進会の場で利用者家族から、「増えていくことは結構ですが、私たちとしますと今までのような密着した介護を受けられなくなるのではと心配です」と率直な意見が聞かれました。そうなんです。利用者が多い日は、それまでのように一人一人と向き合えないようになることは自分も実感してました。職員を増員できれば解決するかと考えますが、現在の財務状況では、新たに雇い入れることも難しく悩ましい問題です。
でも、幸いにしてこれまで非常勤で働いてくれた人が、今まで以上に多く出てくれるようになったり、「いざとなったら、呼んで。手伝うから」とスーパーサブとして期待できる友人もいます。
「そんな人達に助けられながら、今しばらくこのままで頑張ろう」。収支トントンまであと少しのところまできてるんです。開業一周年にあたり、経営の安定を射程にとらえながら決意を新たにいたました。
おかげさまで、せっちゃん家も開業から1年が過ぎました。経営的にはまだまだ心もとない状況を脱しきれていませんが、利用者やその家族からの感謝や励ましの言葉を糧に毎日頑張っています。
期せずして、今月初めに市役所介護保険課スタッフや利用者家族を迎えての「運営推進会議」を開いたのですが、そのための資料つくりの中で、稼働率の変遷などをつぶさに知ることになりました。はっきり言ってまだまだ低いです。でも右肩上がりの軌跡を描いています(ま、そうじゃなければとっくに廃業ですが)。土曜日を営業しなくなったせいか、月・水・金の利用が多く、逆に火・木が少ない傾向が見られますが、実際、多いときは利用者が6人の日も出てくるようになり、けっこう賑やかです。今月からお泊りの方も出てきました。

利用者が増えていくことは喜ばしいことですが、運営推進会の場で利用者家族から、「増えていくことは結構ですが、私たちとしますと今までのような密着した介護を受けられなくなるのではと心配です」と率直な意見が聞かれました。そうなんです。利用者が多い日は、それまでのように一人一人と向き合えないようになることは自分も実感してました。職員を増員できれば解決するかと考えますが、現在の財務状況では、新たに雇い入れることも難しく悩ましい問題です。
でも、幸いにしてこれまで非常勤で働いてくれた人が、今まで以上に多く出てくれるようになったり、「いざとなったら、呼んで。手伝うから」とスーパーサブとして期待できる友人もいます。
「そんな人達に助けられながら、今しばらくこのままで頑張ろう」。収支トントンまであと少しのところまできてるんです。開業一周年にあたり、経営の安定を射程にとらえながら決意を新たにいたました。