2018年06月10日
創業時の収支計画書が出されました!

次にf-BizでAさんとお会いすると、帝国データバンクが銀行の融資担当職員向けに作ったと思われるの資料を渡してくれました。「地域密着型サービス」の現状と将来性、課題などが網羅されています。業界動向では「市場規模・介護業界ともますます拡大すると思われる」「施設サービスへの保険給付が過大なため社会保障費抑制のためにも施設サービスから居宅や地域密着型サービスへのシフトしていく施策展開が想定される」「最近は民家を借り切って小規模で運営しているところが人気を集めている」など興味を引く記述が見られました。
でも驚いたのは次のペーパーです。なんとAさんは、収支計画のたたき台となる「創業時の資金計画」「損益計画表」などを一枚にきれいにまとめて出してくれたのです。
これには驚きました。仕事が早い。資金計画では設備資金、運転資金の金額と調達方法。損益計算書では売上高、売上原価、販管費、営業利益が具体的な中身で試算されています。私では何日もかかる代物ですが、いや、できない代物です。あとはこれをベースに数字を現実的なものに置き換えていきながら収益性も配慮したところに落ち着かせるだけです。起業にあたり一番厄介な収支計画がこんなに緻密な形でいきなり提示されるなんて、アメイジング!
このあと何回かメールなどで数字のやりとりを重ね、資金計画表では必要な資金として駐車場用土地購入費やリフォーム代、車両購入費など具体的な数字が入り、そのための自己資金(資本金)、日本政策金融公庫からの借り入れなどの調達方法と金額が決まっていきました。また、売り上げの試算では、具体的に介護度いくつの人が何人利用して一日いくらの売り上げになるのかなど試算し数字を置き換えました。こうして何とか収支計画書が出来上がりました。
この辺りまで来ると、まだ会社はできていないのにこちらもいっぱしの経営者のようになったような気分です。そんな長足の進歩を支えてくれたf-Bizさん、なかんずくAさんには本当に感謝です。ありがとうございました。
ところが、そんな満足感に浸っていた私にAさんがつぶやきました。「ところで土地の方はもう不動産屋さんに話されたのですか」。私「いえ、分譲開始が3月なのでまだしていません」。Aさん「でも分譲予告のチラシは配られているわけですよね。早く連絡されたほうがいいですよ」。
そうだ。そうだ。あの土地が他の人の手に渡ったら、この創業計画は躓いてしまう。否、創業そのものが危うくなる。私としたことが何としたこと。正月気分に浮かれている場合じゃないよ。早速、電話しなけりゃ!
Posted by チアフル夫婦 at 18:51│Comments(0)
│開所準備