2018年06月05日

天の時 地の利

私たち夫婦が、デイサービス起業を強く意識したのには、いくつかのきっかけがありました。

まずは一人暮らしだった母親の認知症です。一昨年の一月の早朝、私たちの家に3人の警察官がやって来ました。「あなたのお母さんと思われる方を保護してます」。聞けば、紛れもなく母で、深夜に徘徊していたとのこと。すぐに警察に駆けつけ連れて帰りましたが、本人は徘徊したことも記憶にない。認知症を患っているのは明らかでした。この日から、母親の介護が夫婦の大問題に。

共働きで娘たちは二人とも大学生でお金がかかる。介護離職は考えられない。でも母親一人にしたらまた警察のお世話になるかも知れない。まずはかみさんのツテを頼って老健に短期入所させたものの、その後は具体的な対応策がありませんでした。

母親は結局、要介護3の認定。そんな危機を救ってくれたのが、近くの地域密着型デイサービスでした。こちらの都合で朝預けて夜迎えに行くかたちでも快く預かってくれたので、これまで通り、仕事を続けながら、母親と一緒に暮らして面倒もみることができました。

二人とも還暦を真近にひかえ、定年後の暮らしを考えていた矢先のこの事件で二人のあいだでおぼろになっていたものがかたちを明確にしてきました。

娘たちも大学卒業すればひと段落。ガツガツ営利に走らなくてもいいんだし、小規模で利用者家族の負担軽減に一役買うそんなデイサービスを俺らもやってみるか。かあちゃんはノウハウ持ってるし。定年後は超高齢化社会の地域福祉に貢献だ。天の時、今来たり!

不思議なもので、天の時と来たら地の利。母親が住んでいた家を事業所にするのは視野に入れていた二人にさらに前向きにさせる事態が発生しました。

事業所に目論んでいた母親の住んでいた家の前面道路が拡幅されることになったんです。理由は向かいの広大な農地が宅地に分譲されることが決まったため。それまでクルマ一台がやっと通れるほどの幅しかなかった道が広がる。送迎車の通行もラクラク。しかも向かいの土地を購入すれば職員の駐車場にも困らない。来た〜地の利!

「神は後押ししてくれている」。二人はそう確信し、この後、夢の実現に向け走り出して行くことになりました。


同じカテゴリー(開所準備)の記事画像
事業所番号決まる!
せっちゃん家、いよいよ始業!
チラシができた!
防火対象物使用開始届?
看板が掲げられました!
リフォーム完了!開業に向け前進!
同じカテゴリー(開所準備)の記事
 事業所番号決まる! (2018-09-14 22:33)
 せっちゃん家、いよいよ始業! (2018-09-14 00:03)
 チラシができた! (2018-09-07 15:39)
 防火対象物使用開始届? (2018-09-02 22:55)
 看板が掲げられました! (2018-08-27 22:02)
 リフォーム完了!開業に向け前進! (2018-08-22 17:39)

Posted by チアフル夫婦 at 09:34│Comments(0)開所準備
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
天の時 地の利
    コメント(0)