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2018年06月14日

娘たちの不安に気づかされた誕生日


 実は、会社の登記完了目に家族間でちょっとした事件が起きました。それは3月、私の誕生日前日での話です。娘たちが東京渋谷のお店を予約してくれ、家族で夜一杯やることになりました。後でわかったことですが、娘たちは明日が私の誕生日なのでサプライズで私のためにプレゼントや大きなアイスクリームケーキを用意していてくれていました。

 ところが、和やかな雰囲気が徐々に暗転、怒鳴りあい、泣き声が混じる険悪なものに変わっていきました。その時は話があちこちに飛んでよくわかりませんでしたが、後になって冷静に考えると原因は今回のデイサービス起業でした。娘たちには今回の脱サラ、デイサービス起業が大きなストレスだったのです。社名を決めるのに娘たちに相談するような場面もありましたが、実際のところ、私たち夫婦は、娘たちを置いてきぼりで二人だけで勝手に突っ走ってきていたのです。娘たちの不安も知らずに。図らずも修羅場と化した誕生日がそれを教えてくれました。

 考えてみれば、脱サラして企業するということは、家族の生活に大きな影響を及ぼすことです。ですから、普通は奥さんの承諾があるかないかが重要なカギを握ります。そのために旦那さんは、事業の内容と成算、家庭への影響などを説明して奥さんに理解を求める場面があるでしょう。その過程では子供たちを巻き込んで家族会議も持たれるかもしれません。いずれにしても、ことが事だけに家族が真剣に意見を戦わせることもあるでしょう。

ところが、うちの場合、カギを握る奥さんが最初から夫と同じ方向を見てしまったので、イケイケどんどんで娘たちを置いてきぼりにし、彼女たちの不安が目に入らなかったわけです。「お父さんたち、あんなこと言ってるけど失敗した場合どうするの」「借金だけが残り、家がなくなったりして家庭が崩壊することないの」。娘たちはいろんなことを考えていたんでしょう。それが、あの日、「なぜ、私たちにはちゃんと説明してくれなかったの」との言葉に集約されていました。

 私は、家族ラインにメッセージを送りました。「娘たち、この間は誕生祝ありがとう。その席で話したことでおとうさん、お前たちに謝りたいことがある。今回のおとうさんたちの起業の件、お前たちには少なからずストレスだったんだな。でも、この起業は定年後の夫婦の夢だ。当然、リスクもあるが、決して家族を不幸にすることがないように全力を尽くす。だから娘たちも温かくバックアップしてくれ。よろしく頼む」。
  

Posted by チアフル夫婦 at 14:11Comments(0)開所準備

2018年06月14日

会社の登記完了!


 会社の登記申請は、f-Bizさんで司法書士さんをご紹介いただき、その方に任せました。会社の定款作りなど自分でやったら大変です。迅速に会社を設立したいのであれば不備があって、予定していた設立の日に間に合わなくなるなんてことのないように専門家に任せたほうが安心です。おかげで、会社の定款なんかあっという間に出来上がりました。これを公証人役場で認証を受けるわけですが、この作業もお任せです。

 問題は資本金でした。もとより、4月に退職して退職金をもらい、それを原資にするつもりでしたから3月ではお金がありません。そこで一計を案じました。発起人名義の口座へ振り込む資本金は、払い込み証明書を作成できればそのあとで使ってしまっても全然かまわないので、とりあえず娘たちの来年度の大学授業料のために用意していたお金を一時的に拝借しました。娘たちよ、スマン。

 そして3月20日、株式会社チアフルの設立登記申請がなされました。ところで、会社の設立日というのはいつを言うのかご存知でしょうか?私は登記が完了した日とばかり思っていました。それが違うんですね。登記申請を終えたことを伝えてきた司法書士さんのメールにこう書かれていました。

「まだご実感がないとは思いますが、本日が会社の誕生日になります。おめでとうございます」。そう、会社の設立日は登記申請をした日になんだそうです。ですから我が株式会社チアフルの設立記念日は3月20日となります。

 「何も問題なければ通常1週間程度で登記が完了するはずですが、年度末で法務局が混みあっているので、要する期間が読めない部分があります」と司法書士さんに言われていましたが、それは杞憂に終わり、予定通り、一週間後に登記は無事完了しました。さあ、これで私もいっぱしの「社長さん」です。

   

Posted by チアフル夫婦 at 12:27Comments(0)開所準備

2018年06月12日

会社名は、株式会社チアフル!


 「株式会社の設立登記を急ぎたいんです」。
 f-BizのAさんにそう話すと、「わかりました。それでは今後の手続きを進めるうえで必要になる会社の各種印鑑を作成しましょう。ところで会社名は考えられていますか?」と聞かれました。「はい決まっています」。そう、会社名なら去年の暮れにはもう決まっていたんです。「株式会社チアフル」です。命名の経緯はこんな感じです。

 妻「みんな!会社の名前を考えるてるんだけど何か良い名前ないかな」
 私「株式会社朗朗介看」
 妻「ろうろうかいかん?」
 私「始めるデイサービスは利用者はもちろん、その家族、そして働く人も明るくなるようなとこなんだ」
 妻「ふーむ」
 私「朗らかに介護して朗らかに看護する会社でありたいの思いを込めたんだけど」
 妻「なるほど」
 娘「朗朗はいいけど老老と思っちゃう人が現にいるからやめたほうがいいんじゃない」
 妻「だらー。のびのび介看、ほがらか介看あたりどうでしょう」
 私「フランス語習っている娘よ、フランス語で朗らかって何ていうの」
 娘「gaiete。読み方はゲテ。これじや、ゲテモノ...。plaisant、プレゾンとかは?」
 私「悪くないぞ。英語はcheerful。ケアとかつけずにシンプルに英語で株式会社チアフル、もしくはフランス語で株式会社プレゾン。どや?」
 妻「OK」

そして、最終的には英語表記が勝ち、会社名は「株式会社チアフル」、事業所名は「せっちゃん家」に決まったのです。
 ちなみに、事業所名の「せっちゃん家」は、利用者さんにちょっと近所の知り合いの家に行くような気楽な感じで来てもらいたい。家族からも「おばあちゃん、今日もせっちゃん家に行くんだよ」とか言って軽く送り出してもらえればと考えてのものです。そして「せっちゃん」は母親の名前からいただいたものです。  

Posted by チアフル夫婦 at 14:30Comments(0)開所準備

2018年06月11日

駐車場予定地を確保


 f-BizのAさんのおかげで、私はデイサービスの駐車場用地として考えている向かいの土地の確保に動きました。確かに分譲は3月からですがすでにチラシは撒かれています。もしかしたらすでに他の人が購入を申し出ているかもしれない。私は不安な気持ちで不動産屋さんの電話番号を回しました。

 「あの、そちらで分譲した土地の購入を考えていまして電話しました」
 「ありがとうございます。おかげさまで売り出し15区画のうちすでに10区画が売れてしまっておりますが、ご希望の区画はどちらでしょう」
 「(恐る恐る)〇番の土地です」
 「ああ、その土地ならまだ残っています」

よっしゃー!またしても天の配剤だ。まだ売れないでいてくれた。私はついている。すぐに購入を申し込むと、後日、不動産屋の方が家に来てくれることになりました。

 不動産屋さんの訪問を受けた私は、向かいの家でデイサービスの開業を考えていること。その関係で職員さんたちの駐車場として土地を購入したいことなどを話しました。打ち解けた雰囲気で話ができましたが、土地代の支払いのところで軽く難色を示されました。

私は、買うのは個人でなく会社で、政策金融公庫からの融資で購入するつもりであること。ただ、その会社がまだ設立されておらず、予定では、4月以降の設立なので支払いは当然、その先になってしまうことなどを率直に話しました。すると、だいぶ先での支払いに対して「ウチも銀行からお金を借りて分譲しているんで…」とのこと。要は「金利負担もあるのでもっと早くなりませんか」と言う意味のことを言われました。

 結局、このわだかまりはその後不動産屋さんが「こちらもカツカツ言ってもしようがありませんから、ゴールデンウイーク明けくらいまで待ちましょう」と態度を軟化してくれたおかげで大きな問題にはなりませんでした。

ただ、こちらの事情に配慮してくれただけに、私としては少しでも早く土地代を支払いたいと思うようになりました。何より法人化は市へのデイサービス開所に向けての新規申請の大前提でもあります。私は株式会社の設立登記を急ぐことにしました。  

Posted by チアフル夫婦 at 13:51Comments(0)開所準備

2018年06月10日

創業時の収支計画書が出されました!


 次にf-BizでAさんとお会いすると、帝国データバンクが銀行の融資担当職員向けに作ったと思われるの資料を渡してくれました。「地域密着型サービス」の現状と将来性、課題などが網羅されています。業界動向では「市場規模・介護業界ともますます拡大すると思われる」「施設サービスへの保険給付が過大なため社会保障費抑制のためにも施設サービスから居宅や地域密着型サービスへのシフトしていく施策展開が想定される」「最近は民家を借り切って小規模で運営しているところが人気を集めている」など興味を引く記述が見られました。

でも驚いたのは次のペーパーです。なんとAさんは、収支計画のたたき台となる「創業時の資金計画」「損益計画表」などを一枚にきれいにまとめて出してくれたのです。

 これには驚きました。仕事が早い。資金計画では設備資金、運転資金の金額と調達方法。損益計算書では売上高、売上原価、販管費、営業利益が具体的な中身で試算されています。私では何日もかかる代物ですが、いや、できない代物です。あとはこれをベースに数字を現実的なものに置き換えていきながら収益性も配慮したところに落ち着かせるだけです。起業にあたり一番厄介な収支計画がこんなに緻密な形でいきなり提示されるなんて、アメイジング!

 このあと何回かメールなどで数字のやりとりを重ね、資金計画表では必要な資金として駐車場用土地購入費やリフォーム代、車両購入費など具体的な数字が入り、そのための自己資金(資本金)、日本政策金融公庫からの借り入れなどの調達方法と金額が決まっていきました。また、売り上げの試算では、具体的に介護度いくつの人が何人利用して一日いくらの売り上げになるのかなど試算し数字を置き換えました。こうして何とか収支計画書が出来上がりました。

この辺りまで来ると、まだ会社はできていないのにこちらもいっぱしの経営者のようになったような気分です。そんな長足の進歩を支えてくれたf-Bizさん、なかんずくAさんには本当に感謝です。ありがとうございました。

 ところが、そんな満足感に浸っていた私にAさんがつぶやきました。「ところで土地の方はもう不動産屋さんに話されたのですか」。私「いえ、分譲開始が3月なのでまだしていません」。Aさん「でも分譲予告のチラシは配られているわけですよね。早く連絡されたほうがいいですよ」。

 そうだ。そうだ。あの土地が他の人の手に渡ったら、この創業計画は躓いてしまう。否、創業そのものが危うくなる。私としたことが何としたこと。正月気分に浮かれている場合じゃないよ。早速、電話しなけりゃ!  

Posted by チアフル夫婦 at 18:51Comments(0)開所準備