97歳が「相思相愛」ってすごすぎる!
こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
今回は、ある利用者の話をさせていただきます。利用者中最高齢、97歳のMさん(女性)です。Mさんは、大腿骨頸部骨折で歩行器を使用するようになり、介護保険の適用を受け、せっちゃん家に通ってきてくれるようになりましたました。下肢の運びが悪いだけで認知機能にはまったく問題がありません。
年齢を重ねると、とかく世事に疎くなりますが。Mさんは違います。特に、「今度の選挙はどうなるかな」「大谷選手は日本の誇り」「オリンピックのテレビを観すぎて今日は眠たい」などと政治やスポーツに高い関心を示してよく話をしてくれます。これだけで達者ぶりが垣間見えると思いますが、もっとすごいことがあります。それは、衰えを感じさせない知力の高さです。とても100歳近い高齢者とは思えません。
せっちゃん家では午前中、入浴までの間に脳トレプリントをやっていただいてます。Mさんはそのプリント(計算や間違い探しなど)を毎回2枚、瞬くままに仕上げてしまいます。掛け算の筆算もスラスラです。短期記憶を試す「三つの言葉=三つの言葉を覚えてもらい、しばらくたって思い出してもらうもの」は毎回パーフェクトです。すごいでしょ?すごすぎて最近では驚かなくなっていましたが、先日その頭脳明晰ぶりにおいて忘れられないことが起きました。
午後、恒例の「身体の体操」に続いて「頭の体操」の時間となり、その日は、「あ行5文字」と「さ行5文字」だけでいくつ言葉を作れるかと言う「言葉遊び」をすることにしました。順番に指名して一人ずつ答えていきます。「あさ」「いす」「うす」「あせ」「あいす」。そんな言葉が続いての何巡目だったか、Mさんの番になり、聞こえてきた言葉にひっくり返りました。
「そうしそうあい(相思相愛)」。
えっー!四文字熟語!7文字!すごい!!
まったくもって驚きました。若い人でもたどり着けますか?この答えに。97歳のおばあちゃんがこれですよ。ありえません。自分が97歳で同じことが言えるか自信がありません(そもそも、そこまで生きている自信もありません)。
大正、昭和、平成、令和を生きてきたMさんですが、こんな調子ですから100歳なんて楽勝楽勝って感じです。少なくともせっちゃん家スタッフ一同は太鼓判を押させていただいております。
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