別れの節分
こんにちは、富士市西部で地域密着型デイサービス「せっちゃん家」を営んでいる鈴木です。
なかなかブログ更新ができませんでした。でも、今年はせっちゃん家の日常をもっとブログで紹介しようと思っていましたので、遅ればせながら節分の日あたりのレクレーションの様子などを紹介しながら、つれづれなるままに記したいと思います。
お年寄りに季節を感じてもらうのは大切なことです。だからそうした節目に季節感を出したレクレーションを取り入れているデイは多いですね。せっちゃん家では、節分の日前後に写真のようなボール投げのレクレーションを行いました。段ボールで口を大きく開けた赤鬼の顔を作り、その口にめがけて、「鬼は外」の気分でカラーボールを投げ入れてもらいます。うまく口の中に入らないこともありますが、結構皆さん、夢中になってボールを放って楽しんでくれました。これなら、来年もこの赤鬼は活躍しそうです。
ところで、話は全く違いますが、デイサービスの平均利用期間はどのくらいか知っていますでしょうか?答えは4年だそうです。こんな話を急にするのは、実は、赤鬼の顔のレクレーションを楽しんでくれていた利用者の一人が、直後にグループホームに転出するということがあったからです。前々から、その方向で話は進んでいたので心の準備はしていましたが、いざそうなってしまうと、わずか半年の利用で終わる人とはとても思っていなかったので、ショックでした。
「日曜日なんか、『今日はせっちゃん家に行かないの?』と聞いてくるんですよ」と家族は言い、本人からもウチに来るのを楽しみにしているのがこちらに伝わってくる人でした。陽気でムードメーカーで…。でも、家族には介護の負担が日々大きくなってきていたのでしょうか、施設系への入所とかを考えるようになり、最終的にグループホームへと言うことになったようです。
そうした事情を本人は理解していませんでした。ですから最後の利用日になった日には「さよなら」も言えませんでした。デイを利用できなくなる理由は様々です。こちらとしては平均4年を少しでも長くできるように日々接していくしかないのですが、そうした思いが一番通じてくれていると思えた利用者さんだっただけに返す返すも残念でした。
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